増刊号特集 泌尿器科画像診断
Ⅴ.新しい画像診断
パワードプラ
西川 徹
1
,
久 直史
2
Toru Nishikawa
1
1高知医科大学放射線科
2高知医科大学放射線部
pp.391-395
発行日 1999年3月30日
Published Date 1999/3/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413902636
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1 原理と検査の留意点
超音波ドプラ表示には,(1)サンプルボリューム1点のみを観測するパルスドプラ法,(2)連続的に超音波を発射する連続波ドプラ法,(3)ドプラ信号をカラー表示するカラードプラ法,の3つがある。
パルスドプラ法は,直交検波によって取り出されたドプラ信号をfast Fourier transform(FFT)分析にかけ,サンプルボリューム内の赤血球の流速分布を表示している。これに対しカラードプラ法は,FFT分析を用いず,直交検波器の出力信号の"振幅値"やその2乗値である"パワー値","ドプラ偏位周波数"の値から"流速の平均値"を算出している。前者のパワー値をカラー表示する場合をパワー表示(power Doppler imaging:PDI),後者の平均流速値をカラー表示する場合を流速表示と区別して呼んでいる。
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