増刊号特集 泌尿器科病棟マニュアル—ベッドサイドの検査と処置・私はこうしている
術前・術後1週間の患者管理
腹圧性尿失禁に対する膀胱頸部挙上術
横山 英二
1
1北里大学医学部泌尿器科学教室
pp.171-173
発行日 1995年3月30日
Published Date 1995/3/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413901475
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ここで取り上げる膀胱頸部挙上術とは,女性の真性腹圧性尿失禁に対する手術法の中で,経腹的手術(Marshall-Marchetti-Krantz法,Burch法)や経腟的手術(Stamey法,Raz法,Gittes法)のことであり,AMS−800人工尿道括約筋や膀胱拡大術,特殊な場合に行われる膀胱頸部再建術などの腹圧性尿失禁に対する手術については触れない。
膀胱頸部挙上術を成功させる最大のポイントは 1)適切なf術適応 2)患者とのコミュニケーション(インフォー ムド・コンセント) 3)手術手技そのもの の3点であり,術前.術後の管理は二義的なものである。しかし,不適切な管理は時にスムースであるべき術後経過を妨げ,不要な合併症を誘発したり入院期間を遷延化させることもあるので,決してなおざりにしてはならない。
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