増刊号特集 泌尿器科処方のすべて─すぐに使える実践ガイド
3 女性泌尿器科
腹圧性尿失禁
戸山 友香
1
,
近藤 幸尋
1
1日本医科大学医学部泌尿器科学教室
pp.76-77
発行日 2016年4月5日
Published Date 2016/4/5
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413205597
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疾患の概要
腹圧性尿失禁とは,腹圧時に膀胱内圧が上昇して尿道抵抗を上回ることで不随意に尿が漏れるものであり,一般的には重いものをもち上げたり,スポーツでジャンプしたとき,咳をしたとき等に尿意がないのに尿がもれてしまうという訴えで受診することが多い.その病態は,尿道括約筋そのものや尿道括約筋を支配する陰部神経が障害されて起こる尿道括約筋不全,もしくは前腟壁による尿道支持が脆弱化したことにより引き起こされる尿道過可動の2つに主に分けられ,どちらかが単独で存在するというよりも,両者がさまざまな割合で共存していると考えられている.
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