増刊号特集 泌尿器科治療薬マニュアル—私の処方箋
疾患別薬剤投与プロトコール
内分泌疾患
性早熟(男子)
簑和田 滋
1
1東京逓信病院泌尿器科
pp.194-195
発行日 1993年3月30日
Published Date 1993/3/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413900904
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性早熟(男子)の分類と治療の原則
性早熟とは思春期以前に同一性方向(isosex-al)に性的成熟(puberty)が進行するもので,男子ではおおよそ9歳以前に明らかな男性二次性徴の発来がみられる病態である。
男子における思春期早発症の病因を表1に示すが,70〜80%は性中枢の異常による真性性早熟である。このうち特別の器質的異常のみられない特発性のものが女子では過半数にみられるが,男子では特発性は約3分の1と少なく脳腫瘍によるものの割合が高い。脳神経系の腫瘍としては視床下部腫瘍(ことに過誤腫),灰白隆起部腫瘍,下垂体腫瘍,松果体腫瘍などが認められている。非腫瘍性病変としては脳炎,髄膜炎,外傷,水頭症,放射線障害などにみられる。
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