特集 アンチエイジングが泌尿器科診療を斬る!
〈疾患編〉
フレイル・サルコペニアとアンチエイジング―疫学的知見から
大前 憲史
1
1福島県立医科大学附属病院 臨床研究教育推進部
キーワード:
歩行速度
,
下肢筋力
,
筋肉量
Keyword:
歩行速度
,
下肢筋力
,
筋肉量
pp.748-752
発行日 2024年9月20日
Published Date 2024/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413208212
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▶ポイント
・フレイルやサルコペニアは進行すれば要介護や寝たきりに至るが,適切な介入によりまだ健全な状態に回復し得る段階にあり,早期発見が重要である.
・これまでの疫学的知見からは,歩行のバランスや速度,下肢筋力の低下と下部尿路機能障害の間に一貫した有意な関連性がみられる.
・泌尿器科医として高齢下部尿路機能障害患者の診療にあたる際は,フレイルやサルコペニアの併存,あるいは近い将来の発症リスクということにも配慮する必要がある.
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