交見室
男児への包皮翻転の習慣は仮性包茎を助長する?
田中 学
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1JA吉田総合病院泌尿器科
pp.1026
発行日 2022年12月20日
Published Date 2022/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413207712
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小児や高齢者の真性包茎に手術が行われることは多くないが,排尿トラブルや包皮炎などで手術適応となれば,主として包皮背面切開が行われる.一方,成人男性の仮性包茎は治療不要であるが,外尿道口が隠れるほど余剰包皮が多く,手術を希望される場合は包皮環状切除が行われることがある.前者は包皮輪(包皮口)を背側正中で縦方向に切開して横方向に縫合する,簡便な術式であるのに対して,後者は余剰包皮を帯状に過不足なく切除するデザイン性を要するため,術者の経験が問われる術式である.
背面切開と環状切除,どちらかの選択は,余剰包皮の多寡により判断される.
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