増刊号特集 泌尿器科当直医マニュアル
外来・病棟での愁訴・トラブル
脱水症・熱中症
三宅 康史
1,2
1帝京大学医学部救急医学講座
2帝京大学医学部附属病院高度救命救急センター
pp.255-258
発行日 2021年4月5日
Published Date 2021/4/5
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413207210
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絶対に見逃してはいけないポイント
☞熱中症は,必ず脱水症を伴っている.
☞熱中症は,環境や筋肉運動に伴う体温の上昇によって,臓器の高温と虚血から臓器障害を生じる.
☞高温多湿な環境にいることで起こる古典的熱中症と,加えて筋肉運動によって体内でさらに熱を産生することで起こる労作性熱中症とがある.
☞熱中症の診断,重症度分類には,日本救急医学会分類2015が用いられ,緊急度により軽症からⅠ度,Ⅱ度,Ⅲ度の3段階に分類される.
☞応急処置・治療の基本は,安静,全身冷却,水分・電解質の補給である.
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