増刊号特集 泌尿器科当直医マニュアル
外来編
緊急対応を要する疾患・トラブル
急性尿閉
大塚 篤史
1
,
三宅 秀明
1
1浜松医科大学医学部泌尿器科学講座
pp.67-70
発行日 2021年4月5日
Published Date 2021/4/5
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413207168
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絶対に見逃してはいけないポイント
☞急性尿閉は膀胱内に貯留した尿を体外に排出することが困難な状態であり,すみやかに膀胱内の尿を体外へ排出させる処置(導尿や膀胱瘻造設)が必要となる.
☞全身状態不良,有熱性尿路感染症,両側水腎症を伴う腎後性腎不全,多量の血塊ないし高度な肉眼的血尿,下部尿路損傷を有する場合,入院加療を検討する.
☞尿道は非常に繊細で容易に医原性損傷を来すため,愛護的な操作により尿閉を解除できるよう最大限の配慮を払う.
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