増刊号特集 泌尿器科診療の最新スタンダード―平成の常識は令和の非常識
腫瘍
部位別
精巣腫瘍:病理診断
宮居 弘輔
1
,
森永 正二郎
2
1防衛医科大学校臨床検査医学講座
2日野市立病院病理診断科
pp.86-89
発行日 2020年4月5日
Published Date 2020/4/5
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413206863
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以前の常識
・精巣胚細胞腫瘍は,組織像のみによってセミノーマ・非セミノーマの単一型と,それらが混在する混合型にシンプルに分類されていた.
・精巣腫瘍の組織学的治療効果判定基準は,残存悪性腫瘍細胞の量的割合に基づくグレード分類であった.
現在の常識
・胚細胞腫瘍の組織発生の違いを考慮し,例えば卵黄囊腫瘍・奇形腫は類似の組織像でもGCNIS由来腫瘍とGCNIS非関連腫瘍に分割されている.
・治療に反応しない奇形腫や,体細胞型悪性腫瘍の出現といった精巣腫瘍特有の状況を考慮し,残存組織成分の存在・種類に基づくカテゴリー分類になっている.
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