小さな工夫
U字flap腎盂形成術
宮里 実
1
,
斎藤 誠一
1
Minoru Miyazato
1
,
Seiichi Saito
1
1琉球大学大学院医学研究科腎泌尿器外科学講座
pp.1028-1029
発行日 2017年11月20日
Published Date 2017/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413206142
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腎盂形成術の際,狭窄部が長く尿管に十分なゆとりがない場合,吻合にテンションがかかり血流障害となることがある.組織の弾力性のない成人例では時として問題である.そのようなとき,dismemberedを選択せずにspiral flap法で施行することがあるが,腹腔鏡下では切開するデザインも複雑で,縫合する距離も長くなる.以前,high insertionタイプにV字flap dismembered腎盂形成術が考案されて報告されている1, 2).
われわれは,尿管に十分なゆとりがないときの対応として,V字flapをmodifiedしたU字flap dismembered法を用いた腹腔鏡下腎盂形成術を工夫したので報告する.剪刀の彎曲に沿って切開するのでU字のほうがV字より容易である.
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