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特集 ここが知りたい! 筋層非浸潤性膀胱癌─エキスパートが答える日常診療の疑問点
〈再発腫瘍に対する治療方針〉
膀胱全摘除術の適応
Indication of radical cystectomy for non-muscle-invasive bladder cancer
北村 寛
1
Hiroshi Kitamura
1
1富山大学大学院医学薬学研究部腎泌尿器科学講座
キーワード:
筋層非浸潤性膀胱癌
,
膀胱全摘除術
,
高異型度T1膀胱癌
Keyword:
筋層非浸潤性膀胱癌
,
膀胱全摘除術
,
高異型度T1膀胱癌
pp.172-176
発行日 2016年2月20日
Published Date 2016/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413205548
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質問 : NMIBCのなかで,膀胱全摘除術が推奨されるのはどのような場合ですか?
▶ポイント
・筋層非浸潤性膀胱癌でも筋層浸潤癌や転移癌への進展リスクが高い癌には膀胱全摘除術を施行すべきである.
・各ガイドラインにおけるリスク分類は,2nd-TURが行われていなかった時代の臨床研究結果をもとに作成されている.
・高異型度T1膀胱癌に対しては2nd-TURを必ず施行し,2nd-TURでもT1癌が認められかつEAU最高リスクに該当する場合に,膀胱全摘除術を施行するのが妥当である.
・BCG failureのなかでは,BCG refractoryの予後が悪い傾向があるため,膀胱全摘除術を積極的に考慮すべきである.
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