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特集 LOH症候群診療—最近の進歩
LOH症候群における漢方療法の有用性
Clinical efficacy and safety of Japanese herbal medicine for late-onset hypogonadism
天野 俊康
1
Toshiyasu Amano
1
1長野赤十字病院泌尿器科
キーワード:
漢方薬
,
加齢男性性腺機能低下症候群
,
証
Keyword:
漢方薬
,
加齢男性性腺機能低下症候群
,
証
pp.82-87
発行日 2015年1月20日
Published Date 2015/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413205140
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要旨 加齢男性性腺機能低下(LOH)症候群の治療の原則は男性ホルモンの補充である。しかしながら,血中男性ホルモン値の結果判明前の早期からの治療希望や,男性ホルモン療法の適応とならない場合などに,漢方療法が行われる。当科では,「証」を判定して漢方薬の選択を行っており,加味逍遥散,八味地黄丸,桂枝茯苓丸,当帰芍薬散,柴胡加竜骨牡蠣湯,補中益気湯などが投与された。その結果,自覚症状と問診票からみた有効率は,70.9%であった。副作用は,下痢,発疹,吐き気などで発生率は2.1%であった。漢方療法はLOH症候群の自覚症状の改善に有効であり,副作用も軽微であり,有用な治療法の1つと考えられた。
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