Japanese
English
特集 LOH症候群診療—最近の進歩
テストステロンと認知機能
Testosterone and cognitive function
秋下 雅弘
1
Masahiro Akishita
1
1東京大学大学院医学系研究科加齢医学
キーワード:
認知症
,
アルツハイマー病
,
性ホルモン
Keyword:
認知症
,
アルツハイマー病
,
性ホルモン
pp.28-31
発行日 2015年1月20日
Published Date 2015/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413205132
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
要旨 加齢に伴い低下するテストステロン分泌は,認知機能の低下や認知症発症とも関連することがわかってきた。地域住民を対象とした疫学研究や認知機能障害を有する患者を対象とした観察研究では,血清テストステロン濃度が低い高齢男性のほうが認知機能は低く,発症・進行が早いことが報告されている。一方,テストステロン補充療法の効果を検討した研究は少ないものの,小規模研究で認知機能の改善効果が報告されている。今後は対象を絞り込んで臨床試験を行うことと,作用機序を解明する研究が求められる。
Copyright © 2015, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.