Japanese
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特集 Endourologyの手技と問題点
経尿道的内視鏡による腎尿管腫瘍の診断と治療
Transurethral Endoscopic Diagnosis and Treatment of Renal Pelvic and Ureteral Tumors
三木 誠
1
Makoto Miki
1
1東京医科大学泌尿器科学教室
pp.233-238
発行日 1988年3月20日
Published Date 1988/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413204697
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はじめに
上部尿路内腔を経尿道的に内視鏡で観察し,診断や治療に役立てようとの試みは,1971年のTakayasu&Asoの軟性鏡を用いた報告1)が実用化への第一歩となった。その後も軟性鏡による上部尿路へのアプローチは盛んに試みられたが,広く普及するまでには到らなかった。一方,1980年Perez Castro2)が硬性鏡である尿管腎盂鏡(ure-terorenoscope)を開発し,上部尿路の診断のみならず結石の破砕抽石まで行うようになって以来,尿管腎盂鏡による上部尿路の検索と各種処置は極めて一般的なものになってきた。
ここではこれら軟性鏡や硬性鏡による腎盂尿管腫瘍を対象とした,経尿道的診断と治療について述べる。
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