Urological Letter・432
パパベリン注射後のプリアピスムの簡単な治療法
pp.947
発行日 1987年11月20日
Published Date 1987/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413204605
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筆者は最近一人の患者に診断の目的でパパベリン18mgをペニスに注射した。この患者は以前にパパベリンの注射を受けたことはない。高血圧でもないし,ペニスの体積変動記録法や動脈撮影でもペニスの血行状態は良好であつた。
パパベリンの注射の約6時間の後,電話をかけてきて疼痛を伴う持続性勃起が起こつたという。そこで診療所の隣りの救急室に来てもらつて診察した。この時点で患者のペニスは腫脹して硬くなつており,さきにパパベリンを注射した部位に小さい血腫ができていた。そこで19ゲージの静脈注射用の針を陰茎海綿体に刺入し,20mlの血液を排除し,1%のキシロカイン液中にエピネフリンを加えた液10mlを注入した。これを繰り返して結局,60mlの血液を排除し,上記の液を30ml注射した。
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