Japanese
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講座 臨床研究のための統計学
I.対応のない場合の2標本の比較
Statistics in Clinical Studies:Ⅰ. Methods of the Comparison for the Independent Samples
高木 廣文
1
Hirofumi Takagi
1
1聖路加看護大学
1St. Luke's College of Nursing
pp.559-564
発行日 1986年7月20日
Published Date 1986/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413204306
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はじめに
臨床研究において,治療法や薬剤の効果を比較検討する場合,統計学の手法を用いる必要がある。しかし,臨床に携わる大多数の人にとつて,統計学は面倒で煩わしいものに違いない。その理由の一つとして,統計学の手法が多数あるため,実際の研究にどれを適用すればよいか,判断に迷うという点があげられよう。また,適当な手法を選んでも,その選択は正しかつたのか,結果の解釈に誤りはないのかなど,若干の不安が残ることもあるだろう。
上記のような問題点を考慮し,ここでは従来とやや異なる方法により,統計学の解説を行うことにした。解説の手順として,まず例題を示し,それに対する計算の手順と結果の評価を行い,その後に用いた手法の理論と適用上の問題点などについて,簡単な説明を加えることにした。なお,各検定で用いる統計数値表は,統計学の成書には必ず掲載されているので,ここでは紙面の都合もあり,割愛することにした。読者は,それらの数値表を必要に応じて参照して欲しい。
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