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講座
統計学 5.某疾患に2種類の治療を行った場合の治癒率の比較―2つの標本百分率の比較
Statistics. 5. Comparison of Two Proportions in Samples
杉田 暉道
1
Kido SUGITA
1
1横浜市立大学医学部公衆衛生学教室
1Yokohama City University, School of Medicine.
pp.351-355
発行日 1982年5月15日
Published Date 1982/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518102639
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はじめに
ある疾患の患者を2グループに分け,1つのグループには従来の治療法で治療し,他のグループには新しい方法で治療した場合,両者の治癒率を比較するには2つの標本百分率の比較の方法で検定する.
この場合,2グループの患者の間に,年齢,性,職業,病状の程度,さらにできれば家族数,収入などに差違がないことが前提となっているので,対象者を選択するときにはこのことを十分心得て行う必要がある.
本検定では例数が多い場合と少ない場合とでは方法が異なる.例数が少ない場合とはあとで述べる2×2分割表(4分表ともいう)の4個のますの中の1個の数値でも5より小さいものがあるときを指す.
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