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特集 インポテンスの診断と治療
器質的インポテンスの鑑別診断法
Differential Diagnosis of the Organic Impotence
石井 延久
1
Nobuhisa Ishii
1
1山形大学医学部泌尿器科学教室
pp.823-826
発行日 1985年10月20日
Published Date 1985/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413204142
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インポテンスの原因は非常に多岐にわたり,種種の要因が重なつて発症することが多い。そのためにインポテンスの診療が非常に複雑で時間と手間のかかる作業になることから,これが一般医家から敬遠される一つの要因となつている。そのため,インポテンスの診療は種々の検索を効率よく行い,その原因を正確に診断することが患者の治療方針の決定に重要である。第1図はわれわれの行つているインポテンス患者の診療手順である。これは一般泌尿器科外来で種々のスクリーニング検査(心理テストまで含めて)を行い,同時に視覚性刺激(visual sexual stimulation;V.S.S.)を負荷して勃起がおこれば陰茎温度曲線から機能的インポテンスと診断する1)。しかし,V.S.S.負荷により勃起のおこらない症例や不完全な症例については視覚刺激の有効性を検討すると同時に夜間睡眠時の勃起(nocturnal penile tumescence;N.P.T.)の検索を行う。
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