交見室
膀胱,尿管の自然破裂について/交叉性腎変位について
大石 幸彦
1
,
寺島 和光
2
1東京慈恵医大泌尿器科
2神奈川県立こども医療センター泌尿器科
pp.84-85
発行日 1985年1月20日
Published Date 1985/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413203968
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膀胱自然破裂,尿管白然破裂の各1例報告が臨泌38巻11号に掲載されています。この2編は,ともに自然破裂をテーマにした症例報告で,過去報告例も少なく,興味深く拝読させていただきました。この2編を通じて,自然破裂という言葉の持つ意味について私なりの考えを述べさせていただきます。
膀胱の自然破裂という名称は,spontancous rupture,idiopathic rupture,pathological ruptureという術語の訳語として使用されており,特発性破裂という言葉でも用いられてきました。自然破裂あるいは特発性破裂の定義は,広義には外力のまつたく加わらない破裂と考えられており,狭義には正常と思われる膀胱がいかなる外力も加わらずに破裂する場合と解釈されています。
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