Japanese
English
綜説
モノクローナル抗体による腫瘍抗原の検索と治療への応用
Analysis of Tumor Associated Antigens by Monoclonal Antibody and its Application to Cancer Therapy
谷内 昭
1
,
遠藤 高夫
1
,
今井 浩三
1
Akira Yachi
1
,
Takao Endo
1
,
Kozho Imai
1
1札幌医科大学第一内科学教室
1Department of Internal Medicine, Sapporo Medical College
pp.767-776
発行日 1983年9月20日
Published Date 1983/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413203644
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はじめに
癌細胞を正常細胞から抗原的な差異により識別することができれば,これを癌の診断のみならず,治療にも応用することが可能となる。このような試みは,ポリクローナル抗体を使用し古くから行われてきたが,従来は癌細胞を異種動物に免疫し,その血清に吸収操作を加えて抗体を作製していたため,その力価,特異性ならびに再現性に問題があり,著しい進展をみなかつた。
1975年MilsteinとKöhler1)によりこの障壁をのり越え得る方法が開発された。それが細胞融合法によるモノクローナル抗体の作製である。
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