文献抄録
95%エチールアルコールによる腎組織破壊
pp.849
発行日 1982年9月20日
Published Date 1982/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413203424
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大型腎癌の術前処置として,腎動脈閉塞術が有効な手段であることは衆知の通りである。
そして閉塞用の材料としては,自己血液塊,ゲラチンスポンジ,ステインレススチールコイルなどが広く用いられている。しかし,合併症として腎以外の臓器の閉塞がおきたり,操作上に困難を伴うこともあつて,閉塞効果が不十分なことがある。著者らは従来認められた合併症を防ぐ目的で95%のエチルアルコールを3例の腎癌症例に応用して組織壊死効果を検討し著効を得たとして報告している。
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