小さな工夫
外シャントをsleeve吻合を用い内シャントに変換する方法
小川 由英
1
,
北川 龍一
1
1筑波大学臨床医学系泌尿器科
pp.387
発行日 1982年4月20日
Published Date 1982/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413203338
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長期透析の維持を快適として行く上に,良いシャントは不可欠のものである。しかし,何回もシャント作製に失敗した症例に遭遇するたびに,血管温存の大切さを痛感させられる。これらの症例にsleeve吻合を用いてシャント再建術を行い良好な結果を得ている。
今回われわれは某透析センターより依頼された症例に,外シャントをsleeve吻合を用いて内シャントに変換し,術後4日目より穿刺可能となつた。このように血管を無駄にすることなくシャントの変換が可能である1,2)ことは血管温存の目的に叶うと共に透析導入時の外シャントの有用性を再検討してもよいかと思われる。ここにわれわれの行つたシャントの変換術を紹介し,御批判を仰ぎたい。
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