Japanese
English
綜説
腫瘍の組織培養—尿路性器悪性腫瘍の細胞培養を中心として
Tissue Culture of Tumors, with Special Reference to Cell Culture of Malignant Tumors from Urogenital Tracts
田崎 寛
1
,
吉田 叔子
1
Hiroshi Tazaki
1
,
Toshiko Yoshida
1
1慶應義塾大学医学部泌尿器科学教室
1Department of Urology, School of Medicine, Keio University
pp.115-127
発行日 1979年2月20日
Published Date 1979/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413202690
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緒言
腫瘍の組織培養について臨床研究者の立場からその意義,研究方法,手技ならびに研究の現状,将来の展望について概説してみたい。
腫瘍の組織培養といつても臨床研究の対象は主としてヒトの悪性腫瘍の細胞培養である。今やヒト癌細胞の培養は非常に身近なものとなり,しかもattractiveな研究領域として多くの研究者の関心を集めている。しかし,いざ臨床医が細胞を扱うとなると,何がしかの抵抗を感じるのもまた事実のようである。そこで本綜説では泌尿器科の臨床医を対象に平易に解説し,泌尿器科領域のヒト悪性腫瘍の細胞培養を中心に述べることとする。
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