特集 生検の進歩
II 生検に応用できる技術
8 培養システム—細胞培養の基本的手技を中心として
奥村 秀夫
1
Hideo OKUMURA
1
1国立予防衛生研究所ウイルス・リケッチア部
pp.1406-1412
発行日 1987年10月30日
Published Date 1987/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542913500
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はじめに
<培養>システムには大別して,①in vivo,②invitro,③in vivo-in vitroジョイント,の3種類がある.これらのシステムにはそれぞれ特徴があって,①invivoシステムは主に移植実験やチェンバー埋め込み法,②in vitroは通常の培養,すなわち細胞,組織,器官あるいは臓器,個体の各レベルでの材料を人為的環境下で生かす方法,③in vivo-in vitroジョイントは最近普及し始めた方法で,特殊な治療分野で用いられている.以上のように<培養>は非常に広い範囲で利用され,現在は<生きもの>を対象にした検査,研究の分野で不可欠であり,今後ますますその有益性が高まるに違いない.
ここでは,臨床検査にも深い関係をもち,培養システムの中でもっともよく利用されている"in vitro"システムについて解説する.
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