Japanese
English
原著 文部省科学研究費による総合研究
腎移植の臨床に関する研究
剔出イエウサギ腎の体外循環実験
Studies on Extracorporal Circulation of Kidney in Rabbit
宮崎 重
1
,
定延 和夫
1
1大阪医科大学泌尿器科学教室
pp.984-985
発行日 1971年12月20日
Published Date 1971/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413201275
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緒言
臓器移植,特に腎移植の発展にともなつてliv-ing donor利用の時代からcadaver donor利用の時代へと変遷している。この場合,屍体腎を一定時間保存して,後にこれを移植するわけであつて,剔出保存腎の機能を知ることは極めて重要である。現在臓器移植には,免疫抑制,組織適合性などの種々未解決な問題もあるが,保存腎の機能を移植前に知ることができれば,移植の成功に貢献するところが大きいものと期待される。この目的で,犬腎自家移植実験が従来おこなわれてきたが,実験に伴なう種々の要因に左右されるところが少なくない。
そこでわれわれは,保存腎機能を自家移植でなく,体外循環装置を用いて検索しようと考え,イエウサギの腎を用いて体外循環実験をおこなつた。
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