Urological Letter・122
前立腺癌のコバルト療法に対する一考察
pp.738
発行日 1971年9月20日
Published Date 1971/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413201228
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前立腺癌に対するコバルト療法の効果は明らかで,印象的である。しかし,この治療方法が病巣を完全に破壊できるかどうかは疑わしい。
3人の患者にコバルト療法を行ない,本治療様式を検討した。これらの3人はまだ全治の可能性がある前立腺癌患者であつた。1例では組織検査で腺癌とわかるまでは癌を疑えなかつたくらいであり,他の2例には孤立生の結節があつたが,針生検で完治可能なものとわかつた例であつた。これら3例とも前立腺に6000 radsあるいはそれ以上の照射を施した。3例ともコバルト療法のあと1例は2ヵ月後,1例は7ヵ月後,他の1例は25ヵ月後に会陰式前立腺全摘出術を行なつた。
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