Japanese
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新薬治験
ロイクロン内服による各種尿路感染症の治療
LEUCHLON TREATMENT IN URINARY INFECTIONS
斎藤 豊一
1
,
足立 卓三
1
,
松岡 俊介
1
Toyokazu SAITO
1
,
Takuzo ADACHI
1
,
Shunsuke MATSUOKA
1
1虎ノ門病院泌尿器科
1Department of Urology, Toranomon Hospital
pp.899-900
発行日 1967年10月20日
Published Date 1967/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413200274
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Ⅰ.緒言
各種抗生物質の普及にともない,耐性菌の出現,増加が問題となつている。今後もマクロライド耐性菌がますます増加すると予想されるが,その対策の1つとして考えられるのが合剤である。
ロイクロンカプセルは北里研究所の泰藤樹博士によつて発見された放線菌Streptmyces kitasatoensis Hataの産生するマクロライド系抗生物質ロイコマイシンと広範囲の抗菌スペクトラムを有するクロラムフェニコールを同比率に配合した新しい広範囲複合抗生物質製剤で,両抗生物質相互の協力作用によつて,諸種病原微生物に対して強い抗菌力が示され,また耐性菌の出現はロイコマイシン,クロラムフェニコールのそれぞれ単独の場合に予想されるより少ない。
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