Japanese
English
検査法
糸球体濾過値
GLOMERULAR FILTRATION RATE
吉利 和
1
,
前田 貞亮
1
,
黒川 清
1
Yawara YOSHITOSHI
1
,
Teiryo MAEDA
1
,
Kiyoshi KUROKAWA
1
1東京大学医学部吉利内科
1Department of Internal Medicine, Faculty of Medicine, University of Tokyo
pp.437-441
発行日 1967年5月20日
Published Date 1967/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413200167
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腎糸球体における血漿の濾過(限外濾過)は,腎の排泄機能の中心であり,尿生成の第一歩である。正常のヒトでは,1分間に約600mlの血漿が糸球体を通過し,濾過により約120mlの糸球体濾液が生成される。この糸球体において1分間に濾過される血漿の量を糸球体濾過値(GlomerularFiltration Rate-GFR-ml/min)といい,GFRの測定は,腎の機能検査の内でも重要なもののひとつである。
ある物質の1分間の尿中排泄量をUV(U:尿中濃度,V:1分間尿量)とし,その物質の血漿中の濃度をPとするとUV/Pは,腎が1分間にその物質を排泄するに要する血漿の量を示す。これをこの物質のクリアランスという。この「クリアランス」という言葉は,尿素の尿中排泄に関してMoller, McIntosh, Van Slyke1)によつて使われたのが最初である。
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