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糸球体濾過量の正確な推定
木村 健二郎
1
1聖マリアンナ医科大学腎臓高血圧内科
pp.561-563
発行日 2001年6月1日
Published Date 2001/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543905834
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はじめに
腎臓の中心的な機能の1つである濾過機能は単位時間当たりの各糸球体における濾過の総和として表される.これは臨床的には極めて重要な腎機能の指標である.これをglomerular filtration rate(GFR)と言い,日本語では糸球体濾過量(値)と訳される.rateは(濾過)速度のことであるので,しばしば使われる糸球体濾過率という語は誤りである.最近,日本腎臓学会において糸球体濾過量の測定に関する報告1)がなされたので,本稿ではその報告に基づいて現在臨床で使い得る糸球体濾過量測定法に関して解説する.
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