Japanese
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新薬治験
BC-80Hの使用経験
CLINICAL EXPERIENCE WITH BC-80H
落合 京一郎
1
,
稲田 俊雄
1
Kyoichiro OCHIAI
1
,
Toshio INADA
1
1東京医科歯科大学泌尿器科教室
1Department of Urology, Tokyo Medical and Dental University
pp.271-279
発行日 1967年3月20日
Published Date 1967/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413200131
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I.はじめに
新しい血管造影剤,BC−80(Jodamide)による排泄性腎盂撮影40例,腎動脈撮影ならびに骨盤内動脈撮影10例についての使用経験を報告する。なお本造影剤は武田薬品工業株式会社から提供されたものである.
BC−80は次記のような構造式を示すが,われわれが臨床的に使用したBC−80Hは,1アンプル中にNa塩とMG (メチールグルカミン)塩の混合液として80w/v%(ヨード含有量に換算して,380mg/mlの溶液20ml)の濃度を有するものである。すなわち,Tri-Jod系のDiatrizoateに属し,従来使用されているもののうちではウログラフィンに類似する造影剤ということができる。なお,われわれが比較検討に供した80% Angio-conray (ヨード含有量480mg/ml)よりは低濃度である。粘稠度は10.7cps (37℃),比重は1.43, LD−50g/kgはマウスで9.0,ラットで11.4,家兎では13.2である。
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