Japanese
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特集 男性性器疾患を診る―初期対応から専門的治療まで
精巣捻転症
Testicular torsion
友政 宏
1
Hiroshi Tomomasa
1
1ともまさ泌尿器科・皮フ科
キーワード:
精巣捻転症
,
精巣固定術
,
精巣機能
Keyword:
精巣捻転症
,
精巣固定術
,
精巣機能
pp.149-153
発行日 2014年2月20日
Published Date 2014/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413103437
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要旨 精巣捻転症(精索捻転症)は精巣に血流を供給するルートである精索が捻れて精巣が回転する病態で,新生児期,思春期に起こりやすい。多くは患側精巣の痛みと腫脹で発症し,嘔気・嘔吐を伴うこともある。理学的所見では精巣挙筋反射が参考になる。血液検査や尿検査は炎症性疾患との鑑別診断に有用である。疑われる場合は一刻も早く手術の準備に入るべきであるが,その間に可能であれば画像検査を行う。カラードプラ超音波検査が最も手軽に行え,診断価値も高い。手術のタイミングが早ければ精巣を温存可能である。治療後は,長期にわたる精液検査などでの精巣機能評価が望まれる。
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