Japanese
English
特集 泌尿器科救急疾患―あなたの対処は間違っていませんか?
尿閉,無尿
Method for coping with urinary retention and anuria
加藤 陽一郎
1
,
藤岡 知昭
1
Yoichiro Kato
1
,
Tomoaki Fujioka
1
1岩手医科大学医学部泌尿器科学教室
キーワード:
導尿
,
尿閉
,
無尿
Keyword:
導尿
,
尿閉
,
無尿
pp.745-751
発行日 2013年9月20日
Published Date 2013/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413103314
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
要旨 尿閉とは膀胱内に貯留した尿の排出が困難な状態であり,無尿とは尿の排泄量が低下し,1日の尿量が100ml以下となった病態を指す。通常,健常者の尿量は500~2,000ml/日である。いずれも,原因となる疾患が潜在しており,原因疾患に対して適切な治療が必要であるが,特に前者に対する処置は,膀胱内の尿を体外へ排出させることである。尿閉の治療のタイミングを逸すると結果的に不可逆的な腎不全から無尿となる可能性があることから,尿閉と無尿は関連しているといえる。本稿では,当施設における2年間の「尿閉」と診断された患者について,患者背景や実際の処置および原因疾患などを検討し,傾向・対処における課題および問題点を抽出した。
Copyright © 2013, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.