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編集後記
郡 健二郎
pp.552
発行日 2013年6月20日
Published Date 2013/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413103261
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毎年春になると,日泌総会やAUAなどの学会が立て続けに開催されます。それらの学会にすべて参加していると,本務が疎かになりがちなので,できる限り学会を選ぶようにしています。この考えを持つようになったきっかけは,私が教授に就任した年に,国立がんセンター元総長の杉村 隆先生が,日経新聞「私の履歴書」に書かれていた記事に共感したからです。
杉村先生は,同センター生化学部長になられたとき,「研究成果がでるまでは箱根を越えて出張しない。落ち着いて研究に専念する」と心に誓われたそうです。この考えを教室作りに活かそうとの思いとは裏腹に,学会や研究会に参加することが多くなっています。しかもさしたる成果を挙げていないので,はたしてこのような現状でよいのだろうかとしばしば反省しています。
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