画像診断
右水腎症をきたした傍尿管下大静脈輪
金子 智之
1
,
松島 常
1
,
本間 之夫
2
1東京警察病院泌尿器科
2東京大学大学院医学系研究科臓器病態外科学泌尿器外科学講座
キーワード:
下大静脈
,
尿管
Keyword:
下大静脈
,
尿管
pp.166-169
発行日 2010年2月20日
Published Date 2010/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413101903
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患 者 48歳,男性。
家族歴・既往歴 特記すべきことなし。
現病歴 2009年7月検診の腹部超音波検査にて右水腎症を指摘され当科初診した。
画像所見 腹部CTでは,下大静脈がL4レベルで2本に分岐し,大動脈右側を並走したのちに腎静脈下で再合流していた(図1)。右尿管は外側の下大静脈の背側より2本の下大静脈間を腹側へ通り抜けるように走行しており,より近位の尿管は拡張し水腎症を呈していた(図2)。
臨床経過 無症状で50年近く経過しており,本人の希望にて経過観察の方針とした。
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