Japanese
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特集 泌尿器腫瘍と機能温存手術―スタンダードテクニックとピットフォール
精巣部分切除術
Partial orchidectomy
荒木 千裕
1
,
市川 智彦
1
Kazuhiro Araki
1
,
Tomohiko Ichikawa
1
1千葉大学大学院医学研究院泌尿器科学
キーワード:
精巣腫瘍
,
臓器温存手術
Keyword:
精巣腫瘍
,
臓器温存手術
pp.47-51
発行日 2010年1月20日
Published Date 2010/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413101884
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要旨 近年,妊孕性や性ホルモン,美容,精神面から精巣腫瘍においても臓器温存手術が検討されるようになってきている。本術式は術中エコーモニター,迅速組織診断,および小腫瘍においては顕微鏡手術の組み合わせにより正確に行うことが可能である。また,生殖医療の進歩により,自然妊娠のほかに,患者の保存精子による妊娠の報告もされている。一方で,悪性腫瘍については根治手術が原則である。温存症例における局所再発や,少数ではあるが遠隔転移も報告されている。定期的な経過観察が必要であり,本術式の利点,欠点につき十分理解できる症例のみが適応と考える。
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