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特集 イラストレイテッド 膀胱全摘除術と尿路変向術
局所解剖
1.膀胱の臨床解剖学
Clinical anatomy of urinary bladder
秋田 恵一
1
1東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科頭頸部再建学講座臨床解剖学分野
キーワード:
膀胱
,
膀胱三角
,
臨床解剖
Keyword:
膀胱
,
膀胱三角
,
臨床解剖
pp.11-20
発行日 2009年4月5日
Published Date 2009/4/5
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413101684
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要旨:膀胱は骨盤内に総排泄腔の前部が独立してつくられる。膀胱は単に尿器として機能するだけではなく,生殖器と非常に関連が深いために,発生は単純ではない。また機能的にも非常に複雑であるために,多くの神経と血管が分布する。これまでの骨盤の解剖は,男性を中心にして行われることが多く,記述のほとんどは男性の所見を基にしてきたといえる。しかし,女性骨盤の解剖を進めるうちに,特に骨盤内の神経の分布において,男性との違いがみられることがわかった。本稿では,膀胱の動脈を中心とした脈管系の変異をどのように考えるかについて考察し,さらに骨盤内に神経の達する経路について概説する。
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