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セミナー ここまできたトランスレーショナルリサーチ・5
前立腺癌に対するアンチセンスclusterin療法
Antisense oligodeoxynucleotide therapy targeting clusterin gene for prostate cancer
三宅 秀明
1
,
藤澤 正人
1
Hideaki Miyake
1
,
Masato Fujisawa
1
1神戸大学大学院医学系研究科腎泌尿器科学分野
キーワード:
アンチセンスオリゴ
,
前立腺癌
,
clusterin
Keyword:
アンチセンスオリゴ
,
前立腺癌
,
clusterin
pp.867-871
発行日 2008年10月20日
Published Date 2008/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413101585
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要約:clusterinは,強力な抗アポトーシス活性を有するストレス関連分子シャペロンとして知られ,その発現はさまざまなアポトーシス誘導刺激により亢進する。われわれは前立腺癌においても,種々の治療刺激によりclusterinの発現が顕著に亢進し,アンチセンスオリゴを用いてその発現を抑制することにより,優れた抗腫瘍効果が得られることをさまざまなモデルを用いて報告してきた。また,これらの前臨床試験の結果に基づき,clusterinを標的にし,2'-MOE修飾を施した第二世代のアンチセンスオリゴ(OGX-011)を開発し,前立腺癌を対象とした第一相および第二相臨床試験を施行したので,本稿ではその概要を報告する。
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