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手術手技 腹腔鏡下手術時代における開放手術・11
精索静脈瘤手術―高位結紮術および顕微鏡下低位結紮術
Surgical approach for the correction of varicocele: Conventional and microsurgical approach
坂本 英雄
1
,
吉田 英機
1
Hideo Sakamoto
1
,
Hideki Yoshida
1
1昭和大学医学部泌尿器科学教室
キーワード:
精索静脈瘤
,
高位結紮術
,
顕微鏡下低位結紮術
Keyword:
精索静脈瘤
,
高位結紮術
,
顕微鏡下低位結紮術
pp.947-955
発行日 2007年11月20日
Published Date 2007/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413101290
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要旨:精索静脈瘤は主に内精索静脈経由の逆流で生じ,ときに外精索静脈,精管静脈,外陰部静脈,精巣導帯静脈からの逆流で生じる。精索静脈瘤は不妊症,精巣発育障害や陰囊症状の原因となり,治療の原則は主な逆流経路である内精索静脈を結紮・切断し,逆流を遮断することである。主な術式に顕微鏡下低位結紮術,高位結紮術,腹腔鏡下手術があり,①手術侵襲や術後の疼痛・回復期間,②静脈瘤の再発率,③精巣水瘤の発生頻度,④手術の難易度,⑤腹腔鏡下手術や顕微鏡下手術の経験,⑥動脈温存の必要性とそれに伴う難易度の上昇,⑦内精索静脈以外の静脈処理の必要性などを考慮し,術式を選択することが重要である。今回,主に顕微鏡下低位結紮術および高位結紮術について述べる。
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