書評
グラント解剖学図譜 第4版
坂井 建雄
1
1順天堂大学・解剖学第一講座
pp.953
発行日 2004年11月20日
Published Date 2004/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413100642
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『グラント解剖学図譜』は,世界で最も愛されている解剖学図譜である。その待ちに待った新訳がついに刊行された。この前の第3版が出てから,20年ぶりのお披露目である。原書は,1991年に出版された“Grant's Atlas of Anatomy, Ninth Edition”である。
「グラント」の解剖図には,独特のわかりやすさと,不思議な魅力がある。例えば,下肢と上肢のところでは,骨,血管,神経の全体図がコンパクトにまとめられている。胸腹部内臓の前面と後面からの全体像も,まさにこんな図が欲しいと思いながら,他ではちょっとお目にかからないようなものである。講義の準備をするときに,ついつい「グラント」の解剖図を多用してしまう。
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