Japanese
English
特集 手術によらない限局性前立腺癌の治療
強度変調放射線治療(intensity-modulated radiation therapy:IMRT)
Intensity-modulated radiation therapy for prostatic cancer
芝本 雄太
1
,
池谷 知紗
1
,
馬場 二三八
1
,
小田 京太
1
Yuta Shibamoto
1
,
Chisa Ikeya
1
,
Fumiya Baba
1
,
Kyota Oda
1
1名古屋市立大学大学院医学研究科量子放射線医学分野
pp.463-467
発行日 2005年6月20日
Published Date 2005/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413100346
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要旨
IMRTはコンピュータを駆使して病巣部に線量を集中する,新しい画期的な照射法である。IMRTを用いれば,正常組織の線量を抑えつつ,複雑な腫瘍の形状に合わせた線量分布で高線量照射が可能である。前立腺部に対しては,従来の照射法では66~70 Gyが耐容線量であったが,IMRTでは80 Gy以上を安全に投与できることが判明している。米国では,すでに80%を超える3年PSA非再発率が報告された。非常に精密な治療でマンパワーが必要であるため,どの施設でも施行可能ではないが,第一線病院では早急な整備・実施が望まれる。近い将来,前立腺癌の根治的外部照射はIMRTによってのみ行われるべき,といわれる時代が到来するであろう。
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