Japanese
English
症例報告
末梢血好酸球,IgE高値を示したnapkin psoriasisの1例
A case of napkin psoriasis accompanied by eosinophilia and increased serum IgE level
弓削 真由美
1
,
青木 見佳子
1
,
川名 誠司
1
Mayumi YUGE
1
,
Mikako AOKI
1
,
Seiji KAWANA
1
1日本医科大学皮膚科学教室
1Department of Dermatology, Nippon Medical School
キーワード:
napkin psoriasis
,
脂漏性皮膚炎
,
IgE高値
,
乾癬型反応
Keyword:
napkin psoriasis
,
脂漏性皮膚炎
,
IgE高値
,
乾癬型反応
pp.411-413
発行日 2002年5月1日
Published Date 2002/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412903973
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7か月,女児.生後2か月より外陰部,臀部のおむつ皮膚炎様の紅斑,びらんとして始まり,徐々に全身に鱗屑が付着する紅褐色局面を呈する乾癬様の皮疹が拡大した.病理組織学的に乾癬型反応を認め,ステロイド剤の外用にて軽快した.発症から皮疹が消退するまでに6か月を要したが,nap—kin psoriasisとしてほぼ典型的と思われた.しかし,頭部,顔面の鱗屑,痂皮,びらん,浮腫を伴うびまん性の紅斑は脂漏性皮膚炎様で,血液検査では好酸球が7,155/μl,IgE 2,300 U/mlと高値を示した.本症例からはnapkin psoriasisの病態として,特殊型の脂漏性皮膚炎およびアトピー素因の関与が考えられる.
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