Japanese
English
症例報告
両乳頭に組織学的に明澄細胞を認めたdouble extramammary Paget's diseaseの1例
A case of double extramammary Paget's disease with clear cell on both nipples
木根淵 明
1
,
蘇原 雅明
1
,
山崎 智徳
1
,
村下 理
1
,
山蔭 明生
1
,
山崎 雙次
1
Akira KINEBUCHI
1
,
Masaaki SOHARA
1
,
Tomonori YAMAZAKI
1
,
Toru MURASHITA
1
,
Akio YAMAKAGE
1
,
Soji YAMAZAKI
1
1獨協医科大学皮膚科学教室
1Department of Dermatology, Dokkyo University School of Medicine
キーワード:
乳房外Pget病
,
組織学的Paget病
Keyword:
乳房外Pget病
,
組織学的Paget病
pp.977-980
発行日 2001年11月1日
Published Date 2001/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412903745
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76歳,男性.外陰部の紅斑を主訴に当科受診.皮膚生検より乳房外Paget病と診断.アポクリン腺存在部位である腋窩,乳頭,臍部,肛囲の無疹部皮膚生検を施行し,組織学的に左腋窩部にPaget細胞を認めた.両乳頭にもPaget細胞に類似した明澄細胞がみられたが,PAS染色などの結果から,Tokerらが提唱したclear cell of nipple epidermisと考えた.当教室の乳房外Paget病22例中,無疹部にも組織学的にPaget細胞が確認された症例は3例(13.6%)であったことから,腋窩,乳頭などに多発する症例は潜在的にかなり多いと考えられる.乳房外Paget病では皮疹を認めなくともアポクリン腺存在部位については皮膚生検を行うべきあると思われた.
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