Japanese
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特集 最近のトピックス Clinical Dermatology 2001
4 皮膚疾患治療のポイント
巻き爪の根治術
Curative therapy of pincer nail
成田 博実
1
Hiromi NARITA
1
1フタバ皮膚科形成外科医院
1Futaba Dermatology and Plastic Surgery Clinic
キーワード:
巻き爪
,
児島法による巻き爪根治術
,
部分的爪母破壊法
,
焼きペアン法による巻き爪の保存的治療
Keyword:
巻き爪
,
児島法による巻き爪根治術
,
部分的爪母破壊法
,
焼きペアン法による巻き爪の保存的治療
pp.154-159
発行日 2001年4月15日
Published Date 2001/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412903569
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巻き爪の自験手術症例をもとに根治術について報告した.年齢は15歳から66歳,男2例,女8例で,部位は両第1趾2例,右第1趾5例,左第1趾2例,左第3趾1例で計10例,12趾あった.2例に魚口切開法を行い,1例(左第3趾)は治癒したが,1例(両第1趾)は再発した.また,8例9趾(すべて第1趾)に児島法を施行し,2年以上経過した7例7趾中,5例5趾は治癒した.爪母部の外傷で爪甲縦裂症を伴って爪甲は平坦化することが経験的にわかっているので,児島法で治療した5例中1例には爪母中央部を縦に線状に,双極性電気凝固器で焼灼した.爪上皮と爪甲との癒着(翼状片形成)は残ったが,巻き爪は治癒した.根治手術の再発予防法として,この部分的爪母破壊法の併用は有用であると考えた.
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