Japanese
English
治療
真皮脂肪弁を用いた巻き爪の手術法
Surgical technique with dermal fat flaps in pincer nail
鈴木 肇
1
,
權 暁子
1
,
宮田 昌幸
2
Hajime SUZUKI
1
,
Akiko KON
1
,
Masayuki MIYATA
2
1新潟市民病院形成外科
2新潟大学院医歯学総合研究科形成外科
1Department of Plastic and Reconstructive Surgery, Niigata City General Hospital, Niigata, Japan
2Division of Plastic and Reconstructive Surgery, Niigata University, Graduate School of Medical and Dental Sciences, Niigata, Japan
キーワード:
巻き爪
,
真皮脂肪弁
Keyword:
巻き爪
,
真皮脂肪弁
pp.1109-1113
発行日 2012年12月1日
Published Date 2012/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412103494
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要約 巻き爪の手術において爪床の平坦化,巻いた爪に挟まれ拘縮し,抜爪しても変形が解除されない状態の爪床尖端部分を拡大,さらに,爪溝部分を浅くすることの3つの点が重要であると考えた.そこで,中央部に三角弁を有するフィッシュマウス状の切開を加え,その部分に対応する爪床皮弁先端に縦切開を加え三角弁を挿入することで,爪床を横方向に拡大し,さらに爪床の展開時に余剰となった部分の真皮部分を脂肪組織側に残すように表皮部分を切除し,真皮脂肪弁を作成する.これを有茎状態で側爪溝下に挿入することにより爪溝部分を浅くし,爪床を平坦化する方法を考案した.2009年2~9月に患者3人,4足趾に対して爪床形成術を施行し,良好な結果を得た.
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