Japanese
English
症例報告
インスリン受容体異常症に伴った良性黒色表皮腫の1例
A case of benign acanthosis nigricans with insulin resistance
大塚 俊
1
,
田辺 昭子
1
,
山蔭 明生
1
,
山崎 雙次
1
Shun OTSUKA
1
,
Akiko TANABE
1
,
Akio YAMAKAGE
1
,
Soji YAMAZAKI
1
1獨協医科大学皮膚科学教室
1Department of Dermatology, Dokkyo University School of Medicine
キーワード:
良性黒色表皮腫
,
インスリン受容体異常症
Keyword:
良性黒色表皮腫
,
インスリン受容体異常症
pp.1079-1082
発行日 2000年12月1日
Published Date 2000/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412903423
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13歳,女児.約3年前より両腋窩,両鼠径部に褐色斑,約1年前より全身の多毛が出現した.近医にて糖尿病を指摘され,当院小児科に入院した.高インスリン血症,インスリン抵抗性,高テストステロン血症,糖尿病の遺伝歴,多毛などよりインスリン受容体異常症と診断された.左腋窩の生検所見にて角質増生,表皮の乳頭腫症がみられ,腋窩・鼠経部の皮疹はインスリン受容体異常症に伴った良性黒色表皮腫と診断した.現在,食餌療法のみで経過観察中である.インスリン受容体異常症は非常に稀な疾患であるが,若年女子の黒色表皮腫と多毛を診たときは本症を疑う必要がある.
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