Japanese
English
原著
爪甲色素線条を呈した爪下Bowen病—2例の報告と文献的検討
Subungual Bowen's disease showing longitudinal melanonychia:Report of two cases and review of the literature
木村 俊次
1
Shunji KIMURA
1
1国家公務員共済組合連合会立川病院皮膚科
1Division of Dermatology, Kyosai Tachikawa Hospital
キーワード:
爪甲色素線条
,
爪下Bowen病
Keyword:
爪甲色素線条
,
爪下Bowen病
pp.489-493
発行日 1999年6月1日
Published Date 1999/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412902918
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52歳家婦,右中指爪甲橈側に爪甲の軽度陥凹を伴う幅2mmの黒色調色素線条が爪母と爪床に,また54歳家婦,左環指爪甲の縦裂を伴う幅1mmの黒色調色素線条が爪母にあり,共にBowen病によるものであった.メラニン色素の増加は爪甲に著明で,爪母にはケラチノサイト内のメラニン増加,色素伝達障害性メラノサイト,真皮上層のメラノファージがみられ,これが色素線条形成に関与していた.自験2例を含む内外9例について検討したところ,多少とも爪甲の変化を伴う例が多く,メラノサイト系の色素線条との鑑別点になりうると考えられた.
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