Japanese
English
症例報告
Kaposi肉腫で発症した後天性免疫不全症候群(AIDS)の1例
A case of acquired immunodeficiency syndrome (AIDS) that showed Kaposi's sarcoma as the initial manifestation
北島 進司
1
,
加藤 武久
2
Shinji KITAJIMA
1
,
Takehisa KATO
2
1豊川市民病院皮膚科
2加藤皮フ科クリニック
1Department of Dermatology, Toyokawa City Hospital
2KATO Dermatology Clinic
キーワード:
Kaposi肉腫
,
後天性免疫不全症候群
,
AIDS
Keyword:
Kaposi肉腫
,
後天性免疫不全症候群
,
AIDS
pp.247-249
発行日 1999年3月1日
Published Date 1999/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412902809
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33歳のネパール人男性の,Kaposi肉腫で発症した異性間性的接触によると思われたAIDSの1例を報告した.両手足に径1〜4cm大の紫褐色の局面と結節が,体幹と手足を除く四肢に径1cm以下の小結節が散在していた.左下腿には疼痛と硬結を伴う蜂窩織炎様の紅斑が認められた.また軽度の全身倦怠感と食欲不振を伴っていた.局面と結節および左下腿の紅斑はともにKaposi肉腫の組織像であった.Kaposi肉腫で発症するAIDS症例は少なくなく,また異性間性的接触によるAIDSのKaposi肉腫の発症は本邦の報告ではまれではない.左下腿の蜂窩織炎様の紅斑はKaposi肉腫の臨床像としては特異と思われた.またこれは自然消褪した.
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