Japanese
English
治療
Free Groin Flapにより再建した足背部のVerrucous Hemangiomaの1例
A Case of Verrucous Hemangioma on Back of Foot Treated by Reconstruction with Free Groin Flap
有賀 毅二
1
,
元木 良和
1
,
長谷川 隆哉
1
,
丹治 修
1
,
金子 史男
1
,
小林 誠一郎
2
Takeji ARIGA
1
,
Yoshikazu MOTOKI
1
,
Takaya HASEGAWA
1
,
Osamu TANJI
1
,
Fumio KANEKO
1
,
Seiichiro KOBAYASHI
2
1福島県立医科大学皮膚科学教室
2東京警察病院形成外科
1Department of Dermatology, Fukushima Medical College
2Department of Plastic and Reconstructive Surgery, Tokyo Metropolitan Police Hospital
キーワード:
疣状血管腫
,
遊離鼠径皮弁
Keyword:
疣状血管腫
,
遊離鼠径皮弁
pp.621-624
発行日 1993年6月1日
Published Date 1993/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412900945
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症例:30歳,男.生来右足背部に貨幣大ほどの暗赤色斑があった.5歳時に放射線治療を受けたがその後も皮疹は徐々に拡大傾向を示し,さらに12,3歳頃からは表面が疣状を呈し,隆起してきた.初診時,右足背関節部に33×52mm大の灰褐色,一部黒褐色の表面粗な疣状の腫瘍を認めた.その周囲には皮下腫瘤を触れた.臨床像および組織所見からverrucous hemangiomaと診断し,手術療法を行った.腫瘍辺縁より2cmから4cm離して皮切.底部および辺縁とも腱膜さらに筋膜の一部を含め十分に切除した.この欠損に対し,左鼠径部から採取したfree groin flapによって再建した.その後整容を目的に2回のdefattingを行った.初回手術後1年8カ月を経過した現在まで再発の兆候はない.また,機能上問題なく,整容的にも満足の得られる状態である.
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