Japanese
English
臨床統計
線状苔癬—当教室10例の臨床的検討
Lichen striatus : Clinical analysis of 10 cases in our department
安部 正敏
1
,
天野 博雄
1
,
田村 多繪子
1
,
宮地 良樹
1
Masatoshi ABE
1
,
Hiroo AMANO
1
,
Taeko TAMURA
1
,
Yoshiki MIYACHI
1
1群馬大学医学部皮膚科学教室
1Department of Dermatology, Gunma University School of Medicille
キーワード:
線状苔癬
,
atopic skin
,
爪甲病変
,
副腎皮質ホルモン剤外用療法
Keyword:
線状苔癬
,
atopic skin
,
爪甲病変
,
副腎皮質ホルモン剤外用療法
pp.1063-1066
発行日 1995年12月1日
Published Date 1995/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412901711
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過去15年間に当教室で経験した線状苔癬10例をまとめ,過去の報告例と比較,検討した.初診年齢は全例14歳以下で女児が7例を占めた.発生部位は上・下肢同数で,すべて片側性.合併症は4例にアトピー性皮膚炎があり,他2例に白色皮膚描記症が認められ,いわゆるatopic skinとの関連が示唆された.また,2例に爪甲病変が認められ,皮膚病変治癒後も爪甲病変は持続した.本症に爪甲病変が合併することは稀とされているが,皮疹が連続性に爪甲近くまで及んだ場合は爪甲病変を伴う可能性が高いと思われ,皮疹の注意深い観察と早期からの副腎皮質ホルモン剤外用療法が試みられるべきであると考えられた.
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