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特集 最近のトピックス1995 Clinical Dermatology 1995
IV 治療のポイント
ステロイド内服療法が適応となる場合
帯状疱疹のステロイド内服療法
Oral corticosteroid therapy in herpes zoster
漆畑 修
1
Osamu URUSHIBATA
1
1東邦大学医学部第二皮膚科学教室
12nd Department of Dermatology, Toho University School of Medicine
キーワード:
帯状疱疹
,
帯状疱疹後神経痛
,
ステロイド
Keyword:
帯状疱疹
,
帯状疱疹後神経痛
,
ステロイド
pp.164-165
発行日 1995年4月15日
Published Date 1995/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412901536
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- Abstract 文献概要
帯状疱疹に対するステロイドの全身投与は,皮疹や疼痛の急性症状の軽減や後遺症の予防に有効で,欧米では古くから使われている.適応は急性症状の強い症例や,帯状疱疹後神経痛(PHN)や運動麻痺などの後遺症を残しやすい顔面,頭部,四肢に皮疹がある症例である.特に加齢とともに後遺症を残しやすくなる50歳以上では症状が軽くても早期からの使用が有用である.また,眼合併症や運動麻痺を合併している症例,Hunt症候群も適応となる.使用方法は,初回prednisolone換算で30〜50mgで開始し,漸減しながら合計2〜3週間で中止することと,抗ウイルス薬を併用することである.強力な抗炎症作用を持つステロイドは,その適応と使用方法さえ誤らなければ,抗ウイルス薬の有用な併用薬となり得ると考えられる.
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